PC9821Cr13(CanBeJAM)のTVボード専用スロットを解析する

・Cr13ってどんなマシン?

一般向け入門機としての98、CanBeシリーズの異端児、液晶採用のデスクトップマシンです。当時は液晶は今以上に高価で高嶺の花でした。小さなボディーにあれこれ色々詰め込まれていました。しかし、それが災いしてリソース不足でPCカードスロットを使うには何かを犠牲にしなくてはいけません。かといってCバスやPCIバスを持たないのでカードスロットを頼るしかありません。度重なる改造の末、壊してしまって今はないマシンですが、私の解析したデータは何らかの役には立つと思うので掲載します。ですから事後報告的な内容となります。

・どんなメリットが・・・?(ゴミ)

はっきり言ってそんなメリットはありません(爆)ただ、私が手に入れたマシンがTVボードが無い状態、しかもPCカードスロットが壊れていて使えない状態で入手したため、無理にでもLANが使いたかったのです。当時はこのVGAしか映らない液晶でも当時は大きな魅力でしたし、あきらめがつかなかったのです。ちなみにTVボードは脱着可能な仕様ですが、他に刺すボードはなく、他のキャンビーシリーズのTVボードとは互換性はありません。すなわちCr13専用なわけで温存しておいても仕方が無いのです。

・さぁ、解析するぞ!

解析するにあたり、まず着目したのがCr13のライザーカードです。このカードにはTVボード専用スロットの他に、多くのCanBe共通のモデム専用スロットが存在しています。ライザーをよく見るとその多くがモデム専用スロットの信号とTVボードの信号が共通になっていることがわかります。ということはモデム専用スロットを解析すれば大きなヒントが得られます。でも、モデムカードの方が明らかに信号数が少ないのでまだまだ苦労します・

・モデム専用スロットを斬る

早速モデムスロットを解析するわけですが、このマシンを解析するのは骨折りですので手元で朽ちていたCx3のライザーを利用して解析しました。解析結果はこちら

・TVボードの解析結果

このモデムスロットから解析すると、TV専用スロットの信号内容はこちらのようになります。表の中で信号名にカッコが付いているのは間違えなくそうであろうと思われるもの、空欄は信号内容不明、それと太いラインと書いてあるのはアナログ系の入出力だと思われ、専用の信号でCバスにはないを示します。TVボード持っていないので詳細不明でした。

・アイオーデータ製、LA−98を実装する(予告)