PC-9801NS/Aの最大搭載メモリの壁を破る秘密のメモリ増設術

PC-9801NS/A このマシンに限ったことではないが、FDDモデルとHDDモデルは標準搭載メモリが異なります。あとから増設可能なメモリ量はHDD/FDDモデルを問わず一定であることから、標準搭載メモリの少ないFDDモデルではその分だけ最大搭載メモリが少ないことになります。昔にPC-9801NX/Cを買ったとき、これが理由でHDDはすでに持っているにもかかわらずHDDモデルを買った覚えがあります。今回PC-9801ノートでは唯一14.6MBの壁がないPC-9801NS/Aをとりあげます。486SX-33を搭載し最強の9801NOTEであることからモノクロにもかかわらず一部でまだまだ人気のマシンです。

この改造により本体搭載メモリがHDDモデルと同じ1.6MB⇒3.6MBになります。対象機種は当然ですがFDDモデルです。










材料を調達します

当然ですが、メモリチップを用意しなくてはなりませんが、秋葉原などで入手するのもいいですが、チップ単体だと結構高いのが現状です。(本改造では4個のHM514800(または互換チップ)が必要ですが、チップで買うと1つ1000円くらいもするので4000円にもなってしまいます) そこで、どこでもゴミ扱いになっているNECの片面のみに4つチップが乗っていて2MBのSIMMを入手してはずして使うのがベストです。チップをきれいにはずしたら次に行きます

 




空きランドにメモリを実装します

PC-9801NS/Aご開帳の図

本体を無事開帳したら、向かって右手前あたりに空きランドが4つあると思います。そこに先ほどはずしたチップを4つ載せます。右写真では出荷時に乗っていたのがモトローラのチップで増設分には日立のチップを使いました。バンクが異なれば違うメーカーの混在も問題ありませんが、同一バンク内ではチップメーカをそろえたほうが無難でしょう。










本体が認識できるように設定します

PC-9801NS/A M/B半田面改造ポイント之図

ここまでくれば作業は終ったも同然ですが、このままでは本体が正しくメモリを認識しないはずです。そこでマザーボードの裏側の中央あたりに右写真のエリアがあると思います。そこで赤色で示したゼロオーム抵抗をはずしてください。つぎに緑色で示したところに先ほどはずしたゼロオーム抵抗を追加するか、何かでジャンパーしてください。作業がおわったら本体を完全にリセットすることをお忘れなく。