03/10/05更新 |
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今回のターゲットは東芝が誇る超小型WindowsパソコンのリブレットシリーズのなかでもSVGA(800*600dot)が表示できる人気機種です。この世代の他のリブレットはすべてVGA(640*480dot)でした。また、PCカードスロットが他のリブレットとは異なり2本装備しているのも人気の理由かもしれません。出荷時スペックはこちらから。今回のご依頼は166MHz→233MHzのクロックアップ改造です。 なお、掲載を快く許可してくださいました依頼人様に深く謝意を表します。 |
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↑今回のターゲット |
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まず、キーボード押さえをはずし、キーボードも撤去します。すると増設メモリの載ったマザーボードが見えるはずです。このときマザーボードにつながっている3本のケーブルも丁寧にはずしておきます。バックアップバッテリの接続ポイントはテーピングの下で特にわかりにくいので注意します。増設メモリももちろん取り外します。 (右写真・画像をクリックで拡大します)→ |
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↑とりあえず内部の様子 |
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マザーボードを端子類などの突起物に注意しながら取り外します。取り外したならば裏面を上にして置きます。今回の改造ポイントはカードスロットの裏側です。黒い絶縁保護シートをゆっくり剥がします。この工程以降はマザーボードを直接触れるので静電気対策は万全にして臨まねばなりません。もちろん、写真の緑色のマットはHAKKO499 ESD PROTECTIVE MAT(制電マット)です。 (右写真・画像をクリックで拡大します→) |
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↑マザーボードをはずしました |
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ようやく本題です。右画像の赤丸囲みの部分が改造ポイントです。ここはFSB(ベースクロック)に対して何倍でCPUを動作させるかを決めているBF端子です。出荷時では3箇所のうち中央(BF0)がゼロオーム抵抗でジャンパーされています。ちなみに右画像において左から順にBF2
BF0 BF1となっておりますのでCPU耐性が許す限り任意で設定できます。バッテリ駆動時間重視でクロックダウンもできるわけです。 (右写真・画像をクリックで拡大します)→ |
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↑改造前 |
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今回は233MHz化の改造ですので、BF0からBF1へゼロオーム抵抗を移動させます。なお、画像ではわかりにくいですがこのゼロオームは非常に小さく、素人の手でではハンダ付けは非常に難しいと思います。抵抗といってもゼロオームなのでハンダ付けが難しければ他のものでショートしても構いません。また何度も失敗するとパターンを痛め再起不能になるので自信がなければ絶対に手を着けないことです。無事実装したならば、バラした手順とは逆に組み立てていきます。 (右写真・画像をクリックで拡大します)→ |
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↑改造後 |
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無事組上がったならば、BIOSの初期設定を済ませたのち、Windowsを起動してみます。一般保護違反などの目立ったエラーが出なければまず成功しているでしょう。クロック測定ソフトを利用して動作クロックを測定し確認します。改造後も異常発熱などには注意し異常があれば対策をとらなければなりません。今回の個体ではクロックアップ後も非常に安定して動作しており、良好な結果をおさめることができました。 (右写真・画像をクリックで拡大します)→ |
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↑233MHzで動作確認中 |