04/06/02新規掲載

ETHERポートの破損したiBookの修理記録

このページ画像多いんで、ちと重いかもしれませんm(_ _)m














今回のターゲット    
     
 
 今回はターゲットはAppleのiBookでいまでも人気の衰えない機種です。2002年製で、DVD&CDRWのコンボドライブを標準装備しております。
 入院理由はLANポートがぐらぐらで使えないとのこと。選択肢はAirMac(無線LAN)か修理か?Macの無線LANはそれなりのコストがかかるし、しかも有線にくらべ遅いのでなんとか100base-TXの実力を生かすべく修復したいものです。なお、この機体にはWindowsでありがちなPCカードスロットは無いです。

(右写真・画像をクリックで拡大します)→
 
↑今回のターゲット














マザーボードを取り出しました  
     
 
 分解手順などはここでは省略してマザーボードを取り出したところまで一気に進んでしまいますが、分解はかなり大変です。ネジの数も種類も半端じゃありません。
 マザーボードを取り出すと右写真のようにLANコネクタがもぎ取られた形で、ただはまっているだけで基板のパターン(基板上の電気配線のこと)も剥がれて最悪の状態を迎えてしまっています。パターンが健在なら再度半田付けするだけで済むのですが・・・
 ケーブルに大きな負荷がかかったことが予想されます・・・

(右写真・画像をクリックで拡大します)→
 
↑コネクタがもげています













問題のコネクタ
     
 
 基板のパターンは完全に剥がれていますのでそこは修復不能です。パターンの結線先を解析し、そこへ直接半田付けします。右写真は部品面のみの配線が終わったところです。
 なお、コネクタ右に見える障害物はフレームそのもので本体の骨格の役割を果たており取り外しができないのでさらに分解する見積もりを出しましたが、そこは分解しないで済んだのでお見積もりより技術料が安くなりました。

(右写真・画像をクリックで拡大します)→
 
↑根気良く配線します














半田付けに当たって
     
 
 結線するといってもただつなげばいいわけではありません。LANコネクタは面実装タイプで基板と密着するようになっているので表面側に半田付けするとハンダやケーブルの厚みで基板に載らなくなります。幸い、反対側に1mm程度の空間がありましたのでそちら側にケーブルを半田付けします。半田ごてが直接届かないので慣れてないと難易度は高いと思います。上の写真をクリックして拡大、または右の断面図をご参照ください。
 あと、ケーブルは極力短く。作業は大変ですが長いとケースに収まりません!
 
↑手抜きな断面図














仮組み完了
     
   
 ここまで配線が済んだら電源が入る状態まで仮組みして動作確認します。無事インターネットへの接続を確認したので次へ進みます。




(右写真・画像をクリックで拡大します→)
 
↑仮組みして動作確認します














無事完成です
     
   
 あとは組み立てるだけ!と思いきや、、ケースが閉まらない!!
どうしてが調べたところ、基板のふちを廻していた裏側へ行く線2本が通る余裕がなかったのでした。そこで、基板上に穴を発見したのでそこを通過させていただきました。
 あとは組み立てて無事完成。組み立ては楽でしたね。ツメがおおいのでパチンパチン☆という感じです。
 本来ならメーカー逝きになってメインボード交換で軽く6万はかかる修理ですが、非常に安価に修理ができましたといったところでまとめとします。
(右写真・画像をクリックで拡大します→)
 
↑基板の穴を通します


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