04/06/15新規掲載

電源コネクタを焼損したマザーボードの修理記録

このページ画像多いんで、ちと重いかもしれませんm(_ _)m














今回のターゲット    
     
 
 今回はターゲットは掲示板で修理お問い合わせがあったGIGABYTE社のGA-7VAXPというマザーボードです。入院理由はご覧のとおり、電源コネクタが見事に焼けています。なんでもHDの接続をミスったとのこと。殺ってしまったときは頭の中が真っ白になったそうです。お気に入りの一品ということもあって修理決行です。

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↑今回のターゲット














作業概要と焼損部のアップ  
     
 
 作業概要は一言、交換するに尽きます。ただ、コネクタから出ている足の本数からして半田ごてじゃ交換はチト無理。仮にすべての足を同時に暖めても多層基板といって表面と裏面の間にパターン(電子回路網のこと)が2〜8階層含まれており、それらの効果で半田コテの熱が逃げてしまう。そこで、半田槽の出動となります。

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↑コネクタがしっかり焼けています













準備します
     
 
 半田槽の性質上、そのまま利用すると節操無くハンダが基板裏面にくっつきます。必要が無いところは耐熱専用マスキングテープで覆います。

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↑マスキングをします














半田槽を利用します-1
     
 
 半田槽とはその名のとおり、ハンダが入った水槽です。中には15Kg程度のハンダが入っており、スティック型の糸ハンダは約数十グラムですから量の多さがわかると思います。これをヒーターで暖めて液状になるまでに約一時間かかるので時間に余裕を持って作業します。ペダルを踏むと真ん中の口からハンダがまるで噴水のように湧き出します。このとき上でマスキングした基板をここに載せればすべてのハンダ付け箇所のハンダが一斉に溶けるので部品を上へ軽く引っ張るだけで取り外しできます。
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↑半田槽














ハンダ槽を利用します-2
     
   部品が取り外せたなら再び同様にして半田槽の噴流の上に基板を持っていきます。基板上の穴に詰まったハンダが溶けるはずです。ここで噴流レベルを適度に下げておかないと穴からハンダが基板の表側にふきだし大変なことになります。うまく穴に詰まったハンダが溶けたら交換部品を上から静かに差し込みます。このとき、部品が斜めになって片側だけ浮いているような状態にならぬよう心がけます。あと、時間をあまりかけすぎると熱で基板が変形し使い物にならなくなります。注意。
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↑噴流操作時のアップ














マスキングを剥がします
     
   ここまできたらもう完成同然です。テープを剥がす前に半田槽を利用するとつららができたり確実に半田付けされていない部分があったりします。
 そのような箇所は目視確認しハンダゴテで一つずつ修正していきます。修正が済めばテープを剥がすのですがテープに付着したハンダカスが回路中に飛び込まぬよう注意しながら剥がします。

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↑これから修正します














完成
     
   これで完成です。
 長々書きましたが作業自体は慣れた方ならばあまり時間もかからずスムーズに行えると思います。(実際、本件では高価な設備を利用していますが、技術料は正味作業時間でご請求するので1時間分の最低料金しかいただいておりません)基本的に修理はメーカー内部での作業か出荷後の作業か区別が付かない程度のレベルが売りですので完成度には自信があります。依頼者様、末永くお使いください。
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↑完成です


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