04/08/07新規掲載 |
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昨今の携帯電話は非常に多機能で1年位で廃棄してしまうにはもったいない機能が満載です。たとえば曜日ごとに時間指定のできるスヌーズ機能付目覚時計・カウントダウンタイマー・電卓・そこそこのデジカメ・懐中電灯・電源自動ON/OFF・スケジュール機能・省電力設計、さらには機種によってはテレビやラジオまで搭載されている。これだけのものを活用しない手はない。私の場合は曜日ごとの目覚まし機能がほしい機能のメイン。特に今回のターゲットの某社は先日の大幅値上げに伴い相当数の解約済み端末が発生していると考える。もったいない話だと思う。 |
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↑目覚し機能は偉大です |
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ここからはこの機種に限定した話になってきますが、他機種にも応用可能です(SHARP J-SH52でも成功済み)。下半身を専用工具を駆使してご開帳すると右写真のように部品がびっしり。ここで、消費電流を正確に測定するため電池のかわりにビニール線を半田付けします。ここから安定化電源で給電しながら消費電流を監視します。3.7V機ですが電池の特性を考慮し電源電圧は4.00Vとします。あと、この後の測定に備え実験中無駄電波を発射しないように写真左上のアンテナ線を抜いておきます。もちろんこれだけでは省電力になりません。このときボタン電池は絶対に抜かないことです。電話帳やアプリが消えることはもちろん、ボタン電池再装着後、一度基地局と通信しないと使えない機能が多数できてしまいます(J-SH52で検証済み) |
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↑ボタン電池には気をつけましょう |
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電源を入れ、フリップを閉じてしばらく放置すると待機モードに入ります。約2分くらいでしょうか?電流値測定にはIWATSU7512マルチメータ、電流波形観測にはLeCroy9310Lといういつもながらの測定器を使っていきます。測定結果は50mA付近と0.55mA付近を行ったりきたりしています。無駄電波発射シーケンスはこの50mA消費している期間内に間違いありません。しかし、待機時約0.5mAとは驚きです。右写真のように周期的に電流が消費されているデータが採れました。 |
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↑充電電流測定中(改造前) |
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長い前置きはこのくらいにして、実際の工作です。技術的に考えて高周波発生・受信部分のデバイスをすべて撤去します。 他のCPUなどのコントロール部には決して手をつけぬよう細心の注意を払います。撤去が済むと右写真のようになります。 あと、部品撤去した跡地でハンダによるショートが発生していないこともしっかりと確認します。 |
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↑跡地です |
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改造後、同様にして電流値を測定します。どうですか?この見事な省電力ぶり。波形を見れば一目瞭然。振幅よりも時間が短縮されたことです。大体8[sec]が2[sec]へ減ったようです。解約前より電池が長持ちするようになりました。現在、この機体は毎日私の目覚ましとして大活躍しています。 しかし、この機種のペンライト機能には閉口。オレンジのLEDが寂しく点灯するだけ。暗くて懐中電灯にならない。高輝度白色LEDに交換するか?? |
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↑改造後の充電電流を測定中 |
電源投入直後 | カメラ起動時 | 待機時(高) | 待機時(低) | |
改造前[mA] | 164.3 | 173.4 | 49.56 | 0.527 |
改造後[mA] | 131.3 | 173.2 | 31.22 | 0.526 |