05/01/26新規掲載 |
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今回の作業ではHDDの制御電子回路網(以下基板と書きます)のみが破壊され磁気ディスクは正常と仮定しての作業となる旨の説明を依頼人様にした上で進めます。考えられる対策は2つ。 【1】同型のHDDから基板を移植 【2】接続コネクタのみ移植 今回はその他の部分には問題なさそうですし、後者の手法で行きます。前者の方法は同し型番でも製造時期の微妙なずれや生産国などの差異によってファームウェアや基板のリビジョンが一致するとは限りませんし、ROMの張替え作業をしなければいけないなど障壁が多いので今回は却下します。 |
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接続口は同一メーカーで同年代のものであればほぼ同一でしょう。ジャンク箱を探索したところ使えそうなジャンクHDDを発見したのでコネクタまわりのみ丁寧に撤去してきました。 もちろん損傷を受けたHDDのほうも同様に撤去します。 右写真は手前が損傷を受けたコネクタ、奥が良品です。 |
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↑コネクタ接続部を撤去します |
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あとはジャンクから取り外した良品コネクタを移植するだけです。ただし、機械実装を前提にしているのでピンがおかしな形に跳ね上がっていますし熱に弱いプラ製パーツなので細心の注意が必要です。ピンの細かい半導体よりよっぽど難しいです。 基板が完成しましたら、フレームへ戻します。なお、今回のWestern Digital 製のHDDでは基板の脱着には特殊工具が必要なります。 HDDは無事回復されました。例によって安価に作業完了しましたが、大手のデータ復元業者では軽く十万円は超える作業であることは言うまでもありません。 |
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↑交換済みです |