05/11/07暫定公開
05/11/30最終更新

膨張したコンデンサを交換する?!

このページ画像多いんで、ちと重いかもしれませんm(_ _)m














はじめに
     
   気が付いたらパソコンのコンデンサが膨れ上がっていた、ということは自作派であればそんなに珍しいことではないと思います。コンデンサはパソコンの安定度を維持するのに欠かせない部品で、故障すると突然フリーズが頻発したり、末期症状になると画面が出なくなったりします。最悪、そのまま使用を継続すればマザーボードを破損します。2000年前後のパソコンで採用されているコンデンサでよく起こる現象のようです。
 今回はこの状態から復活をさせます。やっていること自体は単純ですが、家庭用の半田ごてではうまくできないと思います。詳細は後述しますが、不完全なままで完全だと思っていると思わぬトラブルになりますので、ご自分でなさった場合は確認してみたほうがよいとか思います。(すべての画像はクリックで拡大します)
 
↑今回のターゲット














不良コンデンサを撤去します
     
   まずは不良コンデンサを撤去するわけですが、コンデンサが載っているラインは電源なので、基板上のパターンが広く、放熱してしまうので一般向けに売っている安い半田ごてではハンダを溶かすことが困難です。悪戦苦闘すれば基板を傷つけることはもちろん、表面と裏面以外にも回路網を持つ多層基板なので内部ショートを引き起こし壊してしまうこともあります。ここでは温調式の十分にワット数が高いものを利用します。撤去後は、写真のように電動ハンダ除去機でランドに残ったハンダを吸い取っておきます。電解コンデンサは熱に弱いので新しいコンデンサをハンダで詰まった穴をコテで暖めながら差し込むことは避けたいものです。
 
↑撤去済み














新しいコンデンサを載せます
     
   前工程で穴をふさいでいるハンダは撤去されているはずですから、新しいコンデンサはスムーズに差し込めるかと思います。撤去時同様、熱が非常に逃げやすく基板にハンダがなじまない場合があるかと思います。素人がよくやってしまう失敗例はこちら。このような状態では当然部品は機能しておりません。交換したのに改善しない場合などはOSが壊れていることを疑う前にこちらを確認したほうがいいです。
 正しく実装すれば完成です。作業的には単純に交換なのでレベルが低い作業ではありますが、このように実際に作業するにあたってはそれなりのノウハウが必要です。今回は少しだけですが、ポイントを公開してみました。ご参考になれば幸いです。
 
↑作業完了です


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