05/02/17新規掲載

初代iPodのFireWire(IEEE1394)コネクタ破損修理<1>

このページ画像多いんで、ちと重いかもしれませんm(_ _)m














 はじめに
     
   2月某日、某常連さんがFireWireコネクタが逝ったiPod、要るかい?と持ちかけられ答えはもちろん「イエス!買取らせて頂きます!」 とはいっても破損品のため売り物にはできないので、HPのネタ(店主のおもちゃとも言う)になりそうです。
 早速バラしてみるとコネクタが逝ったことには変わりないのですが、正確には根本からコネクタが折れているのでした。
 右写真のように殻割りしたのをまずは撮影。もげてしまったFirewWreコネクタがロジックボード側にぽつんと写っているのが確認できますでしょうか?
(すべての画像はクリックで拡大します)
 
↑とりあえず開帳します














対策を検討します
     
 
 コネクタをひっくり返すとピンが根本からなくなっているのが確認できます。これではハンダ付けができませんので細いメッキ線で足を生やします。はっきり言ってしんどい作業ですが、CPUのピン折れ修理に比べれば楽勝です。
 さらに、すでに悪戦苦闘したらしく、基板のほうはパターンが剥がれて最悪な状態になっています。(写真はもう少し先で掲載しています)そのため、若干長めに足を付けます。
 
↑コネクタの現状














コネクタに足を取付完了
     
 
 コネクタは当然樹脂製で熱に極端に弱いです。ピンに1本づつメッキ線を丁寧に付けていきます。もちろんiPodはFireWireから充電する仕様であることを忘れてはいけません。そこそこの線材をセレクトします。
・・・・とまぁ右写真のように無事出来上がりました。コネクタ側の加工はこれでおしまいです。
 
↑足が生えました














基板側を対策します
     
 
 すでに少しだけ書きましたが、基板側は悪戦苦闘のせいかかなり痛んでいます。パターンが剥がれ新品のコネクタが入手できたとしても復活できない状態です。まずはハンダのくずとヤニをきれいに洗浄します。
 右写真で黒く見えるところはパターンが剥がれてすでになくなっているところです。
 
↑あきらめないことが大切














清掃し下地を作ります
     
 
 不要なハンダを撤去してフラックス(ヤニ)を撤去します。こうすることで見通しが良くなり作業がしやすくなります。
 さらに、このような事態が再発しないよう、コネクタをもっとしっかりつける必要があります。エポキシ系接着剤でコチコチに固めるのも手ですが、今度なんかあったときに手が出せないのでやめておき、基板との接触面を増やすことによりがっちりハンダ付けすることにします。右写真、取り付け部分が拡大しているのが確認できますでしょうか?
 
↑取り付け準備OKです


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