07/09/14新規掲載

ノートPCの1394端子を改良する!<1>

 IEEE1394にはさまざまな呼び名があり、FireWireとかiLinkとか、DV端子とかいろいろございますが、
ここでは1394端子として統一して表現します。













今回のターゲット
     
   ノートPCに外部音源(M-Audio FireWire410)を4ピンの小さいFireWireで接続し音を出しているのですが、どうにもこうにもPCとの接続の接触が悪く、ちょっとした振動で音が止まりハングアップか、要再起動状態になってしまいます。
 で、ついに我慢の限界に達し、PCを掘って6ピンの標準サイズのコネクタを埋め込んでしまいました。
 今回のターゲットはIBM ThinkPad X31です。 もちろんケーブルを新品にしたり、ノート側コネクタを交換したりしましたがどれもいまいち効果がありませんでした。ケーブル側コネクタの溝を埋めて精巧に彫刻してタイトにして安定しましたが、時間の問題で緩くなり対策としてはどれも不十分でしたので、抜本的な改造に着手したわけです。
 
(すべての画像はクリックで拡大します) ↑IBM ThinkPad X31(画像準備中)














問題の1394端子
     
 
 これが問題の1394端子です。本体左側面、しかも手前にあり手などが当たりやすい位置にあります。隣はIrDA(赤外線通信)があります。
 この機体のみならず、ノート形PCで1394端子を搭載しているものは、写真のように4ピンタイプの小さいものが装備されており、デスクトップ等でおなじみの通常の大きな6ピンタイプを装備しているものはMacを除きなかなか見当たりません。
 
↑4ピンタイプの1394コネクタ














とりあえずバラします
     
 

 
 とりあえずバラしてコネクタを大きい6ピンタイプに交換するだけ、という軽い気持ちで取り掛かりましたところ、大変なことがわかりました。このコネクタが載っているサブ基板にはコネクタと赤外線関係のチップのみが載っていると思いきや、ATMEL社のROMらしきものも載っていてサブ基板を外してしまうと本体が全く起動しなくなってしまいます。このためサブ基板へのダメージは厳禁です。しかも案外中の容積は狭く新設するコネクタが収まりません。無理につけると基板を損傷します。
 かといって内部はぎっしりで他に場所などありません。困りました。
やむなく、写真のコンデンサを撤去してここに据え付けることにします。

↑赤丸のところに取り付けます














下ケースを削ります
     
 
 表面実装のコンデンサを注意して撤去します。ケースをカッターで削り・・・?ここで驚いたことにしたケースはプラ製ではなく、アルミダイキャストでした。どうりで簡単に削れないわけです。IBMの堅牢性の秘密はこのような見えないところでも支えられているようです。
材質が硬いですが、がんばって削ります。右写真のようにきれいにけずります。
 
↑下ケース削り完了














コネクタを固定します
     
   6ピンのコネクタを実装します。背後にあるminiPCIスロットの押さえ金具にハンダでとめます。ケース側への固定は致しません。固定してしまうとメインボードの取り外しができなくなってしまい、メンテナンスに支障します。
それなりの力がかかるところなので、ハンダはしっかりと付けます。ちなみにJIS規格ではハンダは強度部材として使用してはならないと規定があったような気がしますが、構わず作業を進めます。
 
↑コネクタ実装済み


ご意見などはご遠慮なくメールまたは、掲示板からお聞かせください。

<<-修理改造メニューへ戻る 次へ進む->